はじめに
家計管理にはアプリを推奨
家計簿の管理方法は、家計簿アプリを使われると良いと思います。家計簿アプリは、手入力で一つ一つの情報を入力するタイプもありますが、銀行やクレジットカードの利用履歴を自動で集計して、費目ごとに振り分けてくれるタイプが良いでしょう。家計簿アプリを活用しながら、現金を使わずカードや電子決済を利用したキャッシュレスで生活できるとより家計簿管理の精度を上げることができます。金融機関の口座にひもづくので、利用するサービスのセキュリティ体制やプライバシーポリシーはしっかり把握しましょう。
アプリによって自動で家計簿がつけられるようになっても、「費目が間違って仕分けされる」ことは往往にしてあるので、月に2、3回は費目の仕分けをすると、家計簿の振り返りにもなり、何にいくら使っているかがわかり、改善のポイントが見つかるでしょう。
また、支出の中で「その他10万円」とのことですが、この中に、日用品、衣服美容、交際費、健康医療、旅費交通費なども含まれていると思います。こちらは、費目ごとに細かく管理できると無駄なポイントが見えるでしょう。
支出の改善ポイント、まずは保険料から
平均の月収入が50万円に対して、支出が46万3,000円は支出が大きすぎると思います。食費5万7,000万円は高いということもないので他の支出から削れそうなところを探したいですね。そのほか特に高いと感じるのは保険、通信費です。保険については、7万円とのことですが、死亡保険、医療保険に加えて貯蓄型の保険に加入していると思います。
仮に、死亡保険と医療保険で1万5,000円として、5万5,000円ほどの貯蓄型の保険に入っているのではないかと想定します。借入が800万円ある中で、おそらくそれほど増えないであろう貯蓄系の保険に入る必要はないと思います。
例えば、ドル建て変額終身保険などで、予定利率3%とうたった商品もありますが、実質の金利になおすと0.5%前後の金利しかないことが多いです(予定金利は、保険会社が保険料の一部を運用しているため、実質の金率になおすと少なくなります)。その横で、カーローンが仮に2.8%ぐらいすると、「逆ザヤ(保険の運用の利息よりも、借入の利子の方が大きいので差し引きすると損している状態)」になってしまいますので、保険の積み立てをやめてカーローンの返済に充てた方が良いかもしれません。貯蓄系の保険は途中解約すると、解約返戻金が元本を割ってしまうことが多いので、解約返戻金の表を取り寄せてから損切も含めて解約を検討し、返済を優先した方が良いと思います。
携帯代は家族で下げることができれば大きな改善に繋がる
通信費も、携帯電話、Wifi、NHKなどの費用がかかるかと思いますが、格安SIMなどに切り替えることで下げられるのではないでしょうか。現在の契約プランはわかりませんが、仮に5,000円ほどの携帯料金が、夫婦で2台と17歳のお子さんの携帯で3台あるとすると、1万5,000円になります。これを、格安SIMなど3000円以下のプランもあると思いますので、家族で変更すると、それだけで月に6,000円支出が減ります。年間で7万2,000円と考えると大きな変化になりますので、見直しを検討されると良いでしょう。
自動車ローンはできるだけ早く返済を
続いて自動車ですが、車の残債がわからないので正しく回答できませんが、毎月5万6,000円車にかかっているとするとローンがあると思われます。先の貯蓄型保険を解約して、できるだけ早く返済した方が良いと思います。また、車両保険に入っている場合は解約をして月のキャッシュフローを軽くするということも考えられますね。
教育費は聖域化しやすいものの…
教育費に6万円とのことですが、年間で72万円かかっているのですね。17歳ということで受験などの費用がかかっているのでしょうか? ここは聖域化しやすい費目ですが、減らせるポイントが無いかを検討ください。ただお子さんの将来を考えるとなかなか手を入れずらいところなので、先に上げたような改善可能な費目を集中的に変えていくことが重要になると思います。