はじめに

転職時に、「企業の知名度、面白そうな仕事内容、自由闊達なカルチャーなどのふわっとした理由で求人選定」をする人は多いと思います。しかし、その選択は妥当なのでしょうか? もっとロジカルにキャリアアップする方法はないのでしょうか? 前回に引き続き、ヘッドハンター・転職エージェントとして活躍する末永雄大さんの著書『キャリアロジック 誰でも年収1000万円を超えるための28のルール』から一部抜粋して紹介します。


年収1000万円以上のオファーが出る求人の傾向

「25歳のメーカー法人営業職のCさんが、35歳までに年収1000万になる」というキャリア目標を例に、具体的なポジショニング戦略についてレクチャーしていきます。

まず、大手求人サイトや大手人材紹介会社に登録して、年収1000万円以上の求人を複数閲覧してみましょう。

年収1000万円以上の求人を100件ほど閲覧して、それらの共通項を見つけてルール化していくのです。そうすると、年収1000万円以上のオファーが出る求人の傾向が見えてくるはずです。

例えば、外資系IT企業やコンサルティングファーム、金融業界、マーケティングスペシャリストや、事業企画職種、システムのPM(プロジェクトマネージャー)、大手事業会社の営業部長や人事責任者などが多数出てくるでしょう。

ざっと傾向を掴んだうえで、「仮に年収1000万円を得られたとして、これらの仕事をやりたいと思えるか」を自問自答してみましょう。この時点で興味を持てないと感じる求人は排除してください。

その後に、残った求人の必須条件と歓迎条件欄をチェックします。この必須条件と歓迎条件欄で共通している経験やスキルをまとめましょう。キャリアの逆算は、まず、希望する求人の必須条件・歓迎条件を把握することが大事です。ここで把握した経験、スキルを段階的に獲得しながら、キャリアアップしていくのです。

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