はじめに

家計のブラックホール「特別支出」も把握しておく

これまでお話してきた通りの試算であれば、現時点での投資資産も1,000万円ありますので、預貯金の残額と合わせて考えると、お子様それぞれに1,000万円ずつ残すことはできそうです。

ただし、老後のお金を試算する際に、日常の生活費以外に忘れてはならないのが「特別支出」です。特別支出とは、臨時で必要となる急な出費のことです。例えば、家具、家電の買い替え費用や冠婚葬祭費、家の修繕費用など、リタイア後も何かと特別支出が発生します。

特別支出の金額は各家庭により異なりますが、例えば、家具・家電の買い替えなどでは50万円から100万円程度、家の修繕費は200万円程度、子どもへの結婚資金への援助は子ども1人につき100万円、孫への資金援助は、孫1人につき50万円程度です。いずれは、「車を買い替えたい」となった場合には、1回100万円〜150万円程度かかるケースが多いようです。

特別支出は赤字転落の大きな要因

実は、特別支出は、定年後の家計が赤字に転落する大きな要因になります。特別支出はいつ支払いが発生するかわかりにくいお金なので、家計を考える上では見過ごしがちですが、ざっくりとでも良いので、「いつ頃」「いくらくらいかかるか」を把握しておきましょう。

今回は公的年金の収入など、あくまでも一般的なデータを活用しての試算です。今回のアドバイスを参考にしていただき、ご相談者さんの実情に合わせて、年金の収入や病気、介護が必要になった場合どうするか、どのような特別支出が発生しそうかを考えてみてください。その上で再度、試算してみていただけるとよりリアルな数字が見えてくるかと思います。

また、今回は現在の投資資産の運用については考慮していないので、これらも考慮すれば、さらに資産は増える可能性もあります。ぜひ、お時間のある時に試算してみてくださいね。

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