はじめに

「40歳までに300万円貯めたい」は可能か

まずは、現在掲げている「40歳までに300万円」の目標設定が妥当かどうかを考えてみましょう。ご相談者さんは現在38歳。貯金と投資をあわせた金融資産残高は65万円なので、目標を達成するためには、あと2年間(24カ月)で不足分の235万円を貯めることになります。ボーナスはありませんから、月収から貯めると考えると、235万円÷24カ月です。月々約10万円を貯めるということになりますから、目標設定がちょっと高すぎことに気がつきます。

いきなり出鼻をくじくようで申し訳ありませんが、高すぎる目標は現実感がないために、かえって実現を遠ざけます。家計の内訳を見ながら、無理のない貯蓄プランを立てていきましょう。

老後資金を増やすために固定費の見直しを

では、どこから家計を見直していったらいいでしょうか。ズバリ、最初に手を付けるべきは、「固定費」です。現在、ご相談者さんの手取り月収は27万円ですが、住居費12万円+水道光熱費1万円+通信費1万円=14万円を固定費に使っています。

なかでも気になるのが「住居費」です。手取り月収に対する住居費の目安は25%以内が目安。27万円の25%は6万7,500円です。現在の家賃12万円が贅沢なことに気づくことでしょう。仮に家賃を7万円に抑えることができたら、月々5万円の貯蓄ができるようになります。

広さ、新しさ、駅への近さなどを兼ね備えるほど家賃は高くなる傾向があります。この3つのうち、自分にとって譲れないポイントはどこか、我慢できるポイントはあるかなどを考えて、物件を探してみましょう。

住居費に続いて見直しの余地があるのが「通信費」です。携帯電話だけなら、格安スマホに変えるともっと通信費を抑えられます。なお、在宅勤務が増えていて家庭用のwi-fiが必須という場合には、そこまで通信費を抑えられないかもしれませんが、その場合は、通勤回数が減っていることに注目して、会社から少し離れた所に住むことも選択肢に入れ、住まいの見直しで価格を調整しておください。

家賃と通信費で5万円の削減を目標に、支出を見直しましょう。

変動費も月に2万円の節約を

続いて変動費の内訳を見ていきましょう。変動費は食費が6万円、お小遣いが3万円、その他支出(洋服など)が2万円となっています。ここももう少し削減が可能そうです。1人暮らしの食費は、自炊と外食をあわせてあと1万円減らして5万円以内にしましょう。お小遣いとその他支出(洋服など)をあわせると5万円使っているので、これも1万円減らしてあわせて4万円に抑えたいところ。

食費とお小遣いとその他支出をあわせて、2万円の削減を目指しましょう。