はじめに

取引のない客はいらない?

(3)顧客を選別したいから
銀行にとって、顧客に口座の維持費用を上回る取引があれば、その費用はペイできます。たとえば投資信託などの金融商品や住宅ローンなどの融資、銀行クレジットカードなど、派生する取引があるメイン口座なら、手数料の対象外とする銀行が主流です。

また、残高が1万円以上ある場合も対象外となる銀行が多いです。これは、1万円以上預ける人には今後も取引拡大の望みがあるという線引きです。

その一方で、手数料を取られるくらいなら口座を解約するという人もいるでしょう。しかし、それも銀行では想定済みです。1万円未満で取引拡大が望めない顧客とは、これを機会に取引を解消されても良いと考えているのです。

あなたが銀行を選別する機会に

取引する銀行で口座手数料が導入されるとしたら、今後も付き合っていける銀行かとよく考え、銀行を選別する機会としてほしいと思います。上述したように、給与振込や住宅ローンなどメインバンク取引している口座は、手数料の対象になることはないでしょう。

しかし将来的に、もしかしたら全ての口座が手数料の対象になるかもしれません。そのときには、手数料を払ってまで付き合うべき銀行かは自分の目で選ぶべきでしょう。

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