はじめに

高性能な分譲マンションに住みたい「21世紀育ち」

単身者で分譲マンションを検討する人が増えているのには、もう一つ理由があるようです。前述のような賃貸住宅や寮への不満は、今回の相談者さんのような10代・20代の人が特に強く感じていることがわかりました。

3_今回契約した物件への満足度合い

上のデータは、賃貸住宅を契約した人に、新居(今の賃貸住宅)と住んでいた実家の住宅性能について満足度を聞いたもの。遮音性、断熱性/省エネ性、耐震性、すべての項目において「実家」の満足度のほうが高いという結果になっています。

さらに実家の建築年を2000年以前・2001年以降に分けて比較すると、2001年以降に建築された実家に住んでいた人ほど、実家の住宅性能への満足度は高く、賃貸住宅への満足度は低いということが顕著に。

つまり、21世紀に建てた実家の住み心地の良さを体感して育った10代・20代は、賃貸住宅の住宅性能に満足できないのです。そこへリモートワークが重なると、部屋が狭いほどそのストレスを受けやすいので、ますます不満が爆発するのでしょう。

このため、より広く、遮音性にも優れ、最新設備を備えた分譲マンションに住み、生活の質を向上させたいと考える人が増えるのは自然な流れといえそうです。

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