はじめに

早く購入すれば、質の高い暮らしが早く手に入る

買いどきについてですが、お金の損得だけでなく、ご自身が叶えたい暮らしも含めたトータルなメリット・デメリットで考えることをおすすめします。

ご相談者さんの場合、月々1万5000円の社員寮を7年後までに退去が決まっているとなると、家賃が安い今のうちに頭金を貯めるという方法もあるでしょう。

それも一つですが、そうすると今後7年間は今の住み心地のままということになります。また、頭金が増えたとしても、住宅ローンの金利やマンションの相場が上がってしまうかもしれません。自分の健康状態も7年後のことはわかりません。

では、今購入すれば、今後7年間の暮らしの質は向上するという視点で考えてみてはいかがでしょうか。

単身者向けの小さめ物件でも優遇措置が

住宅ローンを組んでマンションを購入すると、税金の一部が戻ってくる「住宅ローン減税」という制度があります。年末の住宅ローン残高の1%を所得税や住民税から控除するものですが、2021年度の税制改正により条件が緩和されました。

分譲マンションなら、2021年11月までに契約、・2022年12月末までに入居すると、控除期間が10年間から13年間に延長される特例が受けられます。

さらに、対象となる物件の専有面積は、これまでの50㎡以上から、40㎡以上に緩和されることになりました(壁の内側を計測した登記簿上の専有面積)。これにより、単身者向けの間取りも買いやすくなるといえそうです。

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