はじめに

原発事故で出荷停止、ふるさと納税で立て直す

先崎牧場は福島県小野町で30年以上続き、夫婦で経営する牧場です。震災では幸い、住居や牛舎への大きな影響はありませんでしたが、原発事故後に県産の牛肉の販売価格は暴落、他県の3分の1程度まで落ち込んでしまいました。

100万円の価値の牛が30万円にしかならならず、2年間大切に育ててきた牛の飼育代にも満たない状況でした。放射性物質検査の全頭実施が始まると、出荷までに時間がかかるようになり、出荷に合わせて牛を育てることにも大変な苦労がありました。

補償金はあったものの、経営は震災前の状況まで回復しませんでした。そんな中でふるさと納税に参加したところ、売上が大きく改善。特に、寄付が増える年末は震災以前よりも売上が上がるほどでした。

妻の先崎幸江さんは、畜産業に関わる女性たちで構成された「マザーズクラブ」に所属。震災後、マザーズクラブは農林水産省へ畜産農家支援の依頼や、女性ならではの視点で「黒毛和牛の水煮肉」「ハヤシライス」などのレトルトパックを開発しました。商品はふるさと納税のお礼品としても提供しています。

幸江さんは、「小さな牧場なので "大容量"や"高級ブランド肉"といったお礼品はつくれませんが、寄付者の方が扱いやすい分量、気軽に食べられる美味しいお肉を提供するよう心がけています」と話していました。

牛の個性に合わせてゆっくり育てた極上の和牛

福島県小野町「【小町の里・幸牛】黒毛和牛ブロック肉 550g」(寄付金額20,000円)

先崎牧場の幸江さんが丹精込めて作り上げた牛肉です。豊かな自然の中で、それぞれの牛の個性にあわせ、ゆっくり・ゆったり育てています。さらりとした脂の甘さ、旨みには定評があります。厚めに切ってステーキ・ローストビーフなどにしてご賞味ください。

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