はじめに
老後の夢のお値段は2,500万円
現在45歳のご相談者さんの将来の夢は、日本全国と世界5大陸のロングトレイルを奥さまと歩くこと。ロングトレイルとは、何日もかけて歩き続けるトレッキングルートのことや、そのルートを歩き続ける旅のことですね。1年あたり250万円と考えて、63歳から10年かけて世界中を歩く予定のため、総額で2,500万円の予算を想定しています。
老後の夢というと、海外旅行や世界一周クルーズを挙げる人も時々いらっしゃいますが、今回のご相談者さんの夢は、10年かけて世界中を回るという事で、その予算感もかなり大きくなっています。実現は可能なのでしょうか。ライフプラン表を見ながら、今後の家族の予定を確認していきましょう。
子どもにかかるお金は1,700万円
ご相談者さんは現在45歳の会社員で、奥さまは1つ年上の46歳。お子さんは2人います。34歳の時に生まれた長女は、現在11歳。今後の進路としては大学まで自宅から公立への進学を想定、39歳の時に生まれた長男は、現在6歳。高校までは公立へ進学し、大学は私立理系へ進学して下宿生活を想定しています。年齢から考えると、長男が4年制大学を卒業するのはご相談者さんが62歳の時になります。
このほか、お子さんにかかる費用として、歯科矯正費用100万円×2名、結婚援助費用100万円×2名、合計400万円の支出となります。なお、公立に進学する予定の小・中・高の授業料やその間の塾代等は、ここには含んでいないため、別途必要になります。
60歳以降の住宅ローンの返済は2,850万円
住宅を購入したのは44歳の時。購入してまだ1年しかたっていません。現在の残債は4,160万円で、完済は79歳を予定しています。年間のローン返済額(毎月返済+ボーナス返済)は年間約150万円。途中で繰り上げ返済等をしないと考えた場合、60歳から79歳まででは、150万円×19年=2,850万円を支払うことになります。
このほかのライフイベントとしては、車の購入費用として、300万円×2回=600万円を想定しています。また、新居のメンテナンス費用として、(10年後)50万円+(20年後)100万円+(30年後)150万円=300万円を想定しています。