はじめに

私の経験

私自身、終身年金保険や投資信託を顧客に売りつける専門業務に任命され、空しさに苛まされた時期がありました。その当時はノルマに追われ、それこそ顧客の顔など見ずに、売れる商品、儲かる商品を売りつけていました。

現実には目の前にお客様がいて面談しているわけですが、ノルマ第一に考える私にはお客様の顔は見えていなかったのです。

私の勤務する銀行では、ノルマが達成できなくても、いきなりクビになるようなことはありません。ただし、人事評定では容赦なく査定されます。ノルマを達成した人間が出世し、そうでない人間は出世が遅れたり、いわゆる左遷の憂き目に遭ったりしていました。

これは、銀行では当たり前のことです。どこの企業でも成果は求められるのは当然ですが、顧客第一とはならない現状に苦しさを感じていました。

勧誘されたらどうする?

銀行員の言うことなど一切聞かない、という選択肢もあります。しかし、銀行から勧誘を受けているあなたは銀行から選ばれた人ともいえます。

もし投資を考えているなら、とりあえず話だけでも聞いて見てはどうでしょうか。もちろん、銀行員に丸投げしたり、全幅の信頼を置いたりするのは危険です。しかし、この記事を読んだあなたなら、目の前にいる銀行員がどのような意図で勧誘しているか、考えながら冷静に受け止められるでしょう。

それでも、勧誘に押し切られそうになったり、このまま選択していいのか不安になったりしたら、銀行員にこう問いかけてください。
「そこまで強くすすめるなら、銀行員のあなたは投資しないのですか?」と。

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