はじめに
銀行にとって儲かる商品とは?
では、銀行にとって「儲かる商品」とはどんなものなのでしょうか。商品別に説明します。
まずは個人年金(保険)です。知らない方も多いのですが、個人年金は生命保険会社の商品です。特徴は以下です。
2、一般に、個人年金は10年以上の長期運用が多く、満期を把握していないと必要な時に使えないこともある
3、途中で償還されるなど、特別な条件がない限り、終身年金は原則として自分が死なないと戻ってこない、つまり自分自身は使えない商品設計になっている
次は投資信託です。投資信託は長期保有する人も多いのですが、それでは銀行は儲かりません。従って、顧客に定期的に連絡をします。表向きには「アフターフォローと」ということになりますが、実際はセールスが主な目的です。
アフターフォローとして、運用への不満を聞き出し、ほかの投信を紹介します。そこで再度手数料を得るのです。これらは俗に「コロガシ」と呼ばれています。コロガシとは転がしの隠語で、転がされているのはもちろん顧客です。(現在は規制も厳しく、短期間の乗り換え(つまりコロガシ)は原則禁止されています)
外貨預金にも注意
外貨預金で注意したいのは、見た目の高金利につられてはいけないという点です。たとえば「3ヵ月・5%」の金利でも、為替の変動で吹っ飛んでしまうからです。
また「仕組預金」といったものがあります。これは「ドルなどの外貨で預け入れて、預け入れた時より〇〇円まで円高になっていなければ、3ヵ月後の満期時に円の元本と円の利息を保証する。しかし〇〇円より円高が進んだ場合は円ではなく外貨で払いもどす」といった内容です。
これなども一見高金利を謳っていますが、いわゆる「タラレバ」であり、その思惑が外れると損失が大きいことは言うまでもありません。