はじめに

「マネーフォワード ME」の基本的な使い方をマスターしたら、次はイレギュラーな状況にも対応できるよう備えておきましょう。予期せぬ入出金が発生すると、お金の流れが変わり管理しづらくなることがあります。

たとえば、クレジットカードを使って会社の経費を立て替えたとき、何もしなければ支出履歴がそのまま家計簿に反映されてしまうため、支出が増えて収支を正確に把握できなくなってしまいます。また一口に資産といっても、不動産や年金は、まとまったお金が必要になったときにすぐに現金化できないおそれがあります。

「マネーフォワード ME」では、そうした日常の家計に関係のない支出や資産を除外して管理することができます。お金の流れをシンプルにするために活用してみましょう。


「マネーフォワード ME」の使い方(上級編)

「予期せぬ入出金が発生しても動じない管理方法を確立する」

1.会社の経費や飲み会代を立替えたら「計算対象外」を活用
2.「グループ」を活用して家計を正確に把握する
3.資産と負債は定期的に確認を

「マネーフォワード ME」の使い方 初級編
「マネーフォワード ME」の使い方 中級編
「マネーフォワード ME」の使い方 中級編2

1.会社の経費や飲み会代を立て替えたら「計算対象外」を活用

社会人になると、日々の生活費とは別に業務上の交通費や顧客との打ち合わせ代など、自分の財布から立替えて支払う機会も多いのではないでしょうか。会社の経費や飲み会代などを立て替えたら、計算対象外を使って、家計に無関係なその支出をいったんなかったことにしましょう。

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まずは、ホームから画面下部メニュー>入力(androidは画面下の「入出金」)をタップ。計算対象外に設定したい支出を選択し「入出金明細」に進み、「計算対象」のチェックを外して保存すれば完了です(計算対象は初期設定で有効になっています)。入出金画面に戻ると該当支出はグレーアウトで表示されます。

計算対象外にした支出は、家計簿の当月収支において除外されますが、口座やカード残高の計算には影響しません。入出金明細からいつでも修正可能です。

では、精算後はどのように処理したらいいのでしょうか。クレジットカードで飲み会代をまとめて支払い、後日、参加者から割り勘分を現金で回収する場合の設定方法について見ていきましょう。

まず、飲み会代をまとめて支払いした入出金明細を開いたら、計算対象のチェックを外します。次に、参加者から回収した現金を入金として記録していきます。

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入金を手入力するには、ホームの右下にある「+」マークをタップします。「入力」を選び、「収入」タブを選択。金額、カテゴリ(「その他入金」でも、新たにカテゴリを追加しても構いません)を入力したら、入金先は「財布マーク」を選びます。

立替金を現金で回収したら、入金先は「財布」に設定。その後、入出金一覧から該当する履歴を選び、入出金明細に進んで計算対象のチェックを外しましょう。

また、自分の分の飲み会代も忘れずに手入力で支出を記録しておきましょう。このときの支出元は「なし」を選択。計算対象のチェックは外さずに、家計に含まれるように設定します。

経費などを立替える機会が頻繁にある人は、支出の中項目に「立替払い」、入金の中項目に「立替金回収」などを新たに作成すると管理しやすくなります。

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