はじめに

もし保険に加入していなかったら?

団体信用生命保険に加入しなかった場合、以前に契約した一般の生命保険に質権を設定する(生命保険を担保に押さえること)場合があります。この場合には、死亡保険金の手続きをするにも銀行に知らさなくてはならず、優先的にローン返済へと回されてしまいます。

まとまった金額の生命保険に加入していなければ、死んでもお金は入ってこないので残された人は大変になります。もっとも不動産経営がうまくいっているなら、プラスとマイナス両方を相続しても良いと思います。

絶対に儲かる不動産投資はない

大事なことは不動産投資という投資を自ら選び、始めたということです。昨今の不動産投資関連融資の偽装、銀行の不正融資などでクローズアップされた「投資と自己責任」ですが、いざ返せなくなったときは、やはり自己責任だと思います。

あなたが選んだ道が正解か?それとも不正解かは誰にもわかりませんが、最後の幕は自分で引くべきでしょう。

不動産投資の不祥事を伝える記事などでは、口コミで「絶対に儲かるなら不動産の営業マンが自分で投資して人に教えるはずがない、だからだまされるな」といった論調があります。全面的ではありませんが、私は銀行員としてある程度その通りと感じています。

十分な知識と経験、判断力が必要

不動産投資ローンには知識と経験、そして冷静な判断が必要です。もちろん最初はだれもが初心者ですが、それでも冷静な判断ができないなら危険です。
ローンに関する銀行員の不祥事が多いのも、そこにお金と儲けが絡むからでしょう。不動産投資ローンを扱う銀行員としてはふさわしくない発言かもしれませんが、本心を打ち明けます。

絶対に儲かる、安全で確実な不動産投資などありません。顧客を勧誘するのは、契約すれば業者が儲かるからです。

この記事の感想を教えてください。