はじめに
可能なら借り換えも
延滞などの履歴も少なく傷が浅いなら、他の銀行での借換えも選択肢になります。この場合、借換を実現させるには延滞などブラックな情報がないことが必須になりますので、毎月返済が遅れないよう注意が必要です。
今手元にお金はない、でも物件は手放したくない、それにいつか盛り返せるアテもあるならリスケでしのぐことも選択肢の1つです。
リスケとは、毎回返済額を一定期間(半年から1年程度)減額して返済を続けていく方法です。ただし、好転する見通しがないのにリスケに逃げてしまうと、結局物件を手放す好機を逃すことにもなりかねませんので、見極めは重要になります。
お金もなく、リスケして好転するアテもないなら任意売却を急ぐべきでしょう。一つは時間経過の問題で、経年劣化で物件の価値は下がる一方だからです。また、返済が遅れ延滞になると任意売買ではなく強制的な競売になってしまいますので注意が必要です。
借りている人が死亡したら?
団体信用生命保険に入っているかどうかが分かれ目になります。これはローンを借りている人が加入し、毎月の利息に含む形で保険料を支払っていき、本人が死亡したときは保険金でローンの残額が完済される形式の保険です。
ローン残高が保障対象なので、原則的に「死んだら借金がチャラになるだけ」です。生命保険が余って遺族が受け取ることはなく、逆に保険金が足りずに遺族が支払うこともありません。
不動産投資ローンは事業、住宅ローンとは違うと説明しましたが、団体信用生命保険に加入できる点は大きな特徴です。では、不動産投資ローンに団体信用生命保険は必要なのでしょうか。