はじめに

「つみたてNISAとiDeCoのどちらをやった方がいいの?」と思っている方は結構多いのではないでしょうか。いきなり冒頭から結論を言ってしまい申し訳ありませんが、基本的には両方やった方が良いと思います。

ただ、「資金的に両方はちょっと……」という方もいるでしょう。両者とも同じ非課税制度ですが、中身は全く別物なので、違いを把握したうえで、自分にとって使い勝手の良い方を選ぶようにしてください。


前回記事:「つみたてNISAの基本」積立投資は本当にリスクが少ない?勧められるワケ

現金化のしやすさで比べると

両者ともおもに投資信託を運用対象とし、その収益に対する課税を非課税扱いにするという点は同じです。ただし、iDeCoは「個人型確定拠出年金」が正式名称であることからも分かるように、「年金制度」のひとつです。

個人の年金制度は公的年金制度である「国民年金」と「厚生年金」がベースとしてあり、両者とも日本国民である以上は加入を義務付けられています。これに対して確定拠出年金は、任意加入の私的年金制度であり、加入は義務付けられていませんが、公的年金のみでは不足しがちな将来の老後資金を自助努力で積み立ててもらうため、運用収益に対する税制優遇措置が認められています。

反面、iDeCoは年金制度であるがゆえに不便さもあります。つみたてNISAはいつでも全部、あるいは一部を解約でき、かつそれに対して何のペナルティも課せられませんが、iDeCoは老後の資産形成を最大の目的とした年金制度なので、よほどの事情がない限り、60歳の受取開始年齢に達するまで解約が認められません。いざという時に、すぐ現金化できる安心感という点では、つみたてNISAに軍配が上がります。