はじめに

夫婦がいくら使っているのか整理してみる

ご相談者は毎月20万円、夫は62万円の収入から20万円を引いた約42万円を毎月管理していることになります。それぞれの支出状況を家計表をもとに計算してみると、ご相談者は9万2,000円、夫は33万1,000円を使っている計算になります。つまり、互いに10万円前後、残せていると考えられるのです。

ご相談者は4年で500万円を貯めており、それは毎月夫からもらう金額と家計表から算出できる支出額との差額からも貯められると証明できます。ですから、今の暮らし方に問題がないのであれば、継続されていくと、教育費自体には大きな不安はないだろうと思います。

夫のほうを計算すると、毎月の残りは約9万円。夫管理分は毎月使い切ってしまっているようだということですから、恐らく毎月9万円ほどを「小遣い」として使ってしまっているのでしょう。貯金もできていないかもしれませんね。この辺りは一度、数字を使って「差額はどこへ行っているのか」を振り返ってみてもよいかもしれません。

共働き家庭に多い「夫婦別財布」

ご相談者のご家庭のような家計管理を、「夫婦別財布」と呼びます。共働きで互いに収入のあるご家庭で行われやすい家計管理なのですが、片働き家計でも夫婦別々に家計管理をするご夫婦は結構多いのです。

夫婦別財布のご家庭では、家計の全体像が把握しにくかったり、互いの管理するお金の状況がわかりにくく、一家としての貯金額さえもわからない場合があります。管理の方法は急に変えることはできないと思いますが、支出状況を互いに報告しあい、全体像を把握するように工夫していきましょう。

支出の記録は無理のない方法で継続を

ご相談者は家計簿をつけることが苦手ということでしたが、夫と支出状況を共有するには、やはり支出を記録することが一番良いと思います。家計簿のように「食費に○○円」などと細かくつけるのではなく、支出だけを「○○スーパー○○円」などと記録したり、消費、浪費、投資など支出の価値に分けて記録をするなど、簡単で自分に合う方法で取り組みましょう。簡単にしても面倒だという気持ちが起こるでしょうが、家計を整えるために必要なことです。

ずっとつけましょう、というわけではありません。夫と家計の共有が問題なくできるようになり、支出の仕方も「今月は多い」「少ない」「いつもと変わらない」などを感覚でつかめるまで、と思っていただいても結構です。「2、3か月で記録しなくてよいですよ」とはならないでしょうが、やがて記録をしなくても大丈夫になるはずです。

また、手書きにこだわる必要はありません。今では便利なツールがたくさんあります。キャッシュレス決済の利用が主なら、その決済ツールの履歴を活用してもよいでしょうし、家計簿アプリで自動で記録してもよいと思います。ただし、自動で記録したままにしておくと、これもまた、支出状況が把握できない原因になってしまいます。あとで振り返り、何にいくら使ったのかを把握する。夫と別管理であれば記録を共有する。「記録」と「振り返り」と「共有」が大切なのです。