はじめに
FIREの投資先は、日本株ではなく米国株の理由
FIREを目指すのに、日本株ではなく米国株を利用する理由は、大きく次の3点あります。
理由(1)米国株は四半期配当が一般的だから
日本株の多くは、配当は年2回、半年ごとに支払われます。これに対して、米国株の多くは四半期配当、つまり年に4回(3か月に1回)支払うところが多いのです。これを活用して、たとえば、
・1月・4月・7月・10月に配当金を支払う銘柄
・2月・5月・8月・11月に配当金を支払う銘柄
・3月・6月・9月・12月に配当金を支払う銘柄
と分散して保有すれば、毎月収入がある状態を作り出すことができます。
理由(2)1株から購入でき、1株から配当がもらえるから
日本株は、通常100株単位で購入します(単元株)。最近はスマホ証券を中心に単元未満株の取引も増えていますが、100株単位だと、投資する金額も大きくなってしまいます。その点米国株は1株単位で購入します。そして1株から配当がもらえるので、投資がしやすいのもメリットです。
理由(3)米国は世界のトップだから
米国は世界経済の中心だけあって、世界的な大企業がたくさんあります。GAFAM (グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル・マイクロソフト)と呼ばれる巨大IT企業、ウォルト・ディズニーやコカコーラといった老舗企業、そしてネットフリックスやテスラのような近年話題の企業まで、さまざま。最大の先進国でありながら、成長が著しいのが特徴です。
その成長の具合は、株価指標からも見てとれます。
米国株のS&P500と、日本株のTOPIX(東証株価指数)の過去20年(2001/4/1〜2021/3/31)の年利回りを比較すると、S&P500(円ベース)は年平均5.71%上昇しているのに対し、TOPIXは年平均2.18%しか上昇していません。日本株も上昇しているのですが、米国株にはかなわない、という状況なのです。