はじめに

高配当株・連続増配株投資の注意点と対策

米国株の中には50年以上増配を続ける企業も。たとえば、アメリカン・ステイツ・ウォーターは66年連続増配しています。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、スリーエム、ジョンソン・エンド・ジョンソン、コカ・コーラなどのおなじみの企業も50年以上増配しています。これだけの長期間、投資家に利益を還元しつづけているのは驚異的です。

もちろん、これらの企業が今後も増配するとは限りません。業績が悪くなれば増配をストップしたり、配当金を少なくしたり、なくしたりする可能性もあるのです。

日本でも、かつて高配当株として知られていた銘柄に東京電力があります。不況に強い上に配当も多くて人気でした。しかし、震災後は株価が暴落。そのうえ、配当金をゼロにしています。このように、絶対に安全な投資はありませんので、ご注意ください。

株価暴落による損失を減らすための対策として大切なのは、業種・地域・銘柄の分散を行うことです。いくら素晴らしい高配当株・連続増配株だからといって、1銘柄に絞って集中投資をしてしまうと、その銘柄が下落したときに大きく損することになります。

業種・地域の異なる複数の銘柄に分散投資しておけば、そのうちのどれかが損失を出したとしても、ただちに大損につながるわけではありませんし、他のどれかの値上がりなどでカバーできる可能性があります。

個別株での分散投資が面倒という方は、米国高配当株に投資するETF(上場投資信託)を選ぶのも手です。ETFは、1本買うことで数十・数百の銘柄に投資するのと同じような効果を得ることができる商品です。

たとえば、

・バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
・iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)
・S&P500高配当株式ETF(SPYD)

などが挙げられます。いずれも、米国の複数の高配当株に分散投資を行うETF。手数料(経費率)が0.1%未満と安いのが特徴です。