はじめに

老後資金の流れを考えてみましょう

相談者様の場合、年金が受給できるのは64歳から特別支給の老齢年金として月額で約7万5,000支給され、65歳以降は月額約14万円になる見込みとのこと。来年3月に退職されるようですが、年金の受給が開始される64歳までは、月額6万円から8万円程度は稼ぐことができるそうです。

現在の毎月の支出は12万円。退職後も毎月収入を得られるのなら、貯金を切り崩すのは月額4万円から6万円となります。

62歳で退職し、64歳までの2年間は貯蓄を切り崩した場合、最大で6万円×12カ月×2年=144万円です。貯蓄額と投資額をあわせると2,200万円です。このままのペースで生活を続けていけば、特別支給の老年年金が支給される時点で、手元には2,000万円強のお金が残っている計算です。

今のデータで計算すると、65歳からの年金は約14万円受給されますので、65歳以降の生活は年金で賄うことができますし、手元資金も残すことができますので、あまり不安に感じなくても良いでしょう。ただし、このデータはあくまでも今日の時点での話です。ライフプランの変更があったときには、見直しをしてください。

お母様との生活もシミュレーションしておく

相談者様一人の生活を考えた場合、特に問題は見受けられませんでした。では、お母様と同居した場合には、どのようになるのか、考えてみましょう。

お母様との同居はお母様の介護が始まってからを想定されています。介護に関する費用は、お母様が受給されている遺族年金で賄えるようです。また、介護の分担は、ごきょうだいと可能とのこと。ある程度の道筋ができているのは素晴らしいと思います。

相談内容に書かれてはいませんが、お母様との同居はお母様の自宅で同居するのか、相談者様の自宅で介護をするのかによって、考えるべきことが違ってきます。相談者様のご自宅でお母様と同居するときには、先ほどのシミュレーションでは、毎月2万円のゆとりがある計算です。

とはいえ、一人暮らしから二人暮らしになることで、日々の生活コストは変わってしまいます。もちろん、お母様のお金も生活費に回っていくと思うのですが、どれくらいかかるのかをシミュレーションしておくことが必要です。

一人暮らしから二人暮らしになったときのコストの目安は1.5倍です。現在の支出は12万円ですので、二人暮らしになると、毎月の支出は18万円です。つまり、相談者様が65歳以降に同居を開始すると、生活コストは毎月4万円増えることになり、このような生活は20年間続いたとすると、生活コストは合計で960万円増えることになります。