はじめに

振り返りポイントは、支出の合計額と、その内容の精査

給料全額を使ってしまうことを気にされ、家計簿をつけていたのですね。その行動は素晴らしいと思いますが、やはりお気づきのように、振り返りをしなければ家計簿アプリを活かしているとはいえません。

振り返りは、その費目にいくら使っていたのかを把握し、自分の収入額と使った内容から見て、妥当な金額なのかどうかを振り返ります。もし、こんなに使うつもりはなかったのに、と思った費目があれば、いつ、何に、いくら使ったかを振り返ります。

その時に、どうしてこれを買ったんだろう、買ったのに使わなかったなと思うような支出があれば、それが見直すべき支出です。次に同じような支出をしないよう、対策を考えておいてもよいでしょう。

支出が多かったからと言って必ずしもムダな支出が隠れているとは限りません。自分の気分転換や向上のために有意義なもの、趣味などもあるでしょう。そういった支出まで無理に省くことはありません。ただ、中には頻度が少なくてよいものもあるはずです。そういう支出は毎月ではなく3カ月ごとにするなど、支出のルールをつくると支出削減につながります。

当たり前に支出しているものを疑う

家計表を見ると、通信費、日用品代、医療費にかけているお金が多いように感じます。これらについて「必要な支出ばかり」と思って振り返りをしていないのなら、一度その支出について疑ってみるのも支出削減には効果的です。

例えば通信費。8,000円ほどだと、今までの大手通信キャリアの利用料としては平均的だといえます。むしろ少ないかもしれません。ですが、今では格安プランが出されていますし、格安スマホというものもあります。使い方により向き不向きはありますが、見直せばスマホの利用料を2,000円以下に下げることもできます。

また、男性化粧品にかける金額は多いほうだと感じますし、サプリメント代も月額にしては高いと言えます。使わなくてもよいものは購入しないなど、工夫を検討することが必要でしょう。

また、毎月DVDを購入またはレンタルする金額が多いのなら、映像系のサブスクに加入し、ネットで見るということも1つの手段です。

このように、当たり前を見直すと、削減できる部分が見つかるかもしれません。他に生命保険や被服費、交際費も見直せる可能性があります。一度どのようにお金を使っているか、洗い出してみてください。

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