はじめに

今後は収入を上げることも考えたい

固定費の削減はもはやこれ以上は困難でしょう。十分に努力されています。ただ、子どもをもう一人考えるならば、収入アップの方針も考えていきましょう。収入がそのままで、子どもの成長に伴って支出だけが増える状況では、将来、教育ローンや奨学金に頼ってしまう可能性もあります。ライフプランを作るうえで、今後の収入アップの時期と方法も入れてみましょう。

働き方改革を推進する動きが活発化してきています。就業規則を改正して、副業禁止規定を撤廃させたり、選択式の週休3日制を検討したりと、企業や政府も副業を後押しする方針を打ち出しています。副業を始める場合の目的は、「生きがい」だったり「余暇の利用」だったり、「収入アップ」など様々な理由が挙げられるでしょう。収入アップを目指すのであれば、副業でも稼げるスキルをいつ身に着けるのか、どんな準備から始めるのかなど、ライフプランに組み込んでいきましょう。

また、配偶者が収入を得ることは、家計にとてもいい影響を及ぼします。フリマアプリで、自分の手作りのアクセサリーを売ってみたり、パソコンでHPを作成してあげたり、投資の勉強を始めてみたり、小さい子どもがいても「収入を得る」ための手段は確実に増えています。

収入が増やせれば、その次は、NISAや確定拠出年金など時間を味方につけた老後資金も同時に考えたいものです。子育てが終わってから老後資金の準備に入ると、味方にできる時間が少なくなります。少しでも長期にコツコツというのが老後資金準備のための王道です。

夫婦で話し合うなら今がタイミング

無理かどうかではなく、もう一人子どもが欲しいのかどうかをしっかりとご夫婦で話し合ってみてください。一人の子どもにじっくりとかかわる子育てもあるでしょうし、やはりきょうだい一緒ににぎやかに育てたい、などご夫婦それぞれの考えをすりあわせるのにいい機会だと思います。先日、子どもの日を前に総務省が発表した調査によると、15歳未満の子どもの数は40年連続の減少で、最小1,493万人となり、子育てをするには難しい時代が続いているのだとひしひし感じます。今回の相談は、今はお子様が1歳ということで、まさに一番考えるのにいい時期だと思います。ぜひゆっくりと考え、話し合い、納得できる方針を選んでください。

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