はじめに
無理なく返済できる借入額は?
次に、返済可能な金額について考えていきたいと思います。
一般的には、毎月の返済額については、年収に対しての返済比率20~25%程度に抑えたほうがよいとされています。また、定年前に完済する前提で考えたほうが良いでしょう。もし65歳まで働くと仮定すると、約30年間となります。ローンを組む場合は35年で組んでも構いません。
ご相談者の場合、年収430万円×20%~25%÷12カ月=7万1,600円~8万9,500円となります。これらから逆算すると、
●借入金額2,500万円・変動金利0.45%・借入期間30年→返済金額7万4,250円/月
●借入金額2,600万円・固定金利1.36%・借入期間30年→返済金額8万7,995円/月
となるので、約2,500万円程度の借入れに抑えられると、将来に向けての生活設計がしやすくなると思われます。
老後資金などの確保も忘れずに
なお、若干の車のローンが残っていますが、住宅ローンの審査にも影響しますので、住宅ローン審査の前に完済してしまいましょう。金利も車のローンの方が高い為、もったいないです。
今回は、一般的な返済比率をベースに考えてみましたが、個々によって生活に掛かる費用は様々です。また、長期的に住むことを考えると、費用的な問題だけでなく、ご家族と同居する生活スタイルも考慮する必要があります。住宅購入だけでなく、老後資金準備や将来的な医療費など保障や貯蓄を確保した上での生活設計を考えていきましょう。
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