はじめに

グループ機能で日々の管理がラクになる

「マネーフォワード ME」では、登録している口座をグループ分けしていくことができます。口座は、通常使っている銀行口座や、貯蓄口座、クレジットカード、証券口座、年金、電子マネー、通販サイト、など様々な種類を登録することが可能です。複数の口座を連携することで全体感を把握できますが、この口座を目的に合わせてグループ分けすることで管理しやすくなります。

例えば、「確定拠出年金」も登録することができます。確定拠出年金は、60歳以降まで引き出すことができない資産になるので、日々の資産管理としては流動性がなく「あるのに使えないお金」となります。

そこで、確定拠出年金の口座を除いたグループをつくることで、使うことのできる流動性の高い資産だけを管理できます。また、貯蓄口座や資産運用をおこなっている証券口座を敢えて省いたグループをつくることで、日常使いの銀行口座とクレジットカードだけを見ることができ、節約志向を高める効果もあります。

「マネーフォワード ME」では、日常使いするお金と、将来使用する目的が決まっているお金(学費、老後資金、住宅の頭金など)とを分けて管理できる点が大変便利です。
グループには名前をつけて管理できるので、
・総額管理(iDeCoを除く)
・日常の家計管理
・学資貯蓄
・現金貯蓄
などに分けておくとよいでしょう。

投資初心者は証券口座を含めないグループがオススメ

特にオススメなのが、証券口座を連携に含めないグループをつくることです。投資初心者は、日々の資産の増減が気になってしまい、仕事が手につかなくなったり、資産が減っているときに「売ってしまいたい」という衝動にかられることがあります。日々、運用資産も含めた総資産を管理していると気持ちが揺れ動いてしまう場合は、グループを分けておき、運用資産は、年に1、2回など定点で観測するとよいと思います。

グループ機能は、無料会員でも利用できますが、2つ以上のグループを作る場合にはプレミアム会員になる必要があります。

プレミアム会員は、このグループ機能の他にも、口座の一括更新を行うことで、口座残高を最新化できたり、口座数を10個以上登録できます。また、マンスリーレポートなどもグラフで視覚的に把握することができるので、本格的に使いこなすにはプレミアム会員になっておく方が「資産を管理し、コントロールしやすい」状態になります。

次回以降で、具体的な変動費と固定費の見直し方法について一緒に考えていきましょう。

第1回なぜ資産形成が必要?「家計簿アプリ」を使いこなして人生100年時代を生き抜く
第2回「家計簿アプリ」は最初の設定が肝心!使いこなして家計管理を成功させるコツは?

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