はじめに

家計簿をつけているのに活かせていない

家計簿はつけている、でも支出削減のためにどこから手をつけて良いかわからない、不要な支出はない。こうおっしゃる方の多くは、せっかくの家計簿を活かせていません。つけただけ、集計されただけで止まってしまっているのですね。

家計簿のアプリでは、集計のほかグラフも作ってくれるものが多いので、満足感はあるでしょう。ですがそこで止まってしまわず、金額が多い、いつもと支出の仕方が違うと感じる部分について、具体的にどういう買い物をしたのか、意味があったのかなど、振り返りをしてみましょう。できれば、一カ月の結果で判断するのではなく、月の途中で1週、2週間ごとに状況の確認をしながら行うとより良いでしょう。

FPが気になった費目

さて、ご相談者の家計表を見ると、気になる費目がいくつかあります。家賃、食費、日用品代、水、化粧品代などです。

家賃はご夫婦の収入の約40%を占めています。この残りが生活費に使うお金となりますが、収入に占める割合が大きいので、生活費があまり残らない。これが家計がうまく回らない原因の一つになっています。すぐには難しいでしょうが、もう少し家賃負担の少ない物件への転居などを検討しても良いと思います。ただ、都内ではなかなか難しい面もありますから、やむをえず住み続けるのなら、生活費のやりくりを調整していかなくてはなりません。

食費は4人家族で11万円もかかっています。こだわりの出る部分でもありますが、少し多すぎだと感じます。ですから、食費について少し掘り下げ、どのような買い物の仕方をしているのか、腐らせて捨ててしまうような無駄を作っていないかなど振り返りましょう。気をつける点が見えてくるはずです。

子どもにかかる費用も疑う

日用品代はお子さんのおむつ代が含まれているので、高くても仕方がないと思っていないでしょうか。確かに大人だけの暮らしと比較すると多くなりがちな時期でしょうが、それでも多過ぎではないかと感じます。

おむつは買いだめしすぎていないか、それに便乗して他のティッシュ、石鹸などの日用品を購入しすぎていないか、振り返りましょう。半年も前に買ったものが家にまだ在庫として残っているというようなことがあれば、それは明らかに買いだめしすぎか、使わないものを買っているということです。

教育費も少し気になります。幼児教育無償化とはいえ、2歳のお子さんは保育料がかかりますよね。だから支出が多くても仕方がないと考えていらっしゃるのかもしれませんが、保育料以外にもお金をかけているように思えます。幼児塾などにたくさん通わせてはいませんか。今は3歳を過ぎると何かしら習い事を始めるお子さんが多いですし、幼児塾に通い始める子も増えます。みんなと同じに、と思ってなんでもやらせていると、お金がかかって当たり前。塾、習い事には優先順位をつけ、必要なものだけに通わせるほうが、金銭的にも、お子さんのストレスという意味でも良いと思います。

下のお子さんが3歳になり、無償化の対象になると、少し支出も楽になりますから、それまでは習い事はしないとしてもいいように思います。