はじめに
動画ストリーミングが人気
モバイルデバイスからの動画ストリーミング利用時間が前年比40%以上伸び、2020年第3四半期に2,400億時間超のピークを迎えました。アップアニーは「消費者はテレビよりも、どこからでも視聴開始可能なモバイルを選択」したと分析しています。
動画ストリーミングアプリの消費時間出典:アップアニー / モバイル市場年鑑 2021
主要動画ストリーミングのアプリ別では、中国以外すべての国で1人当たり平均月間消費時間のトップとなった「YouTube」の強さが圧倒的です。もっとも長い韓国の利用時間は約38時間ありました。ちなみに、日本は21.4時間です。
動画ストリーミングアプリのユーザーあたり消費時間出典:アップアニー / モバイル市場年鑑 2021
ただし、ここでもTikTokが躍進しており、アップアニーは「動画ストリーミング戦争に参戦」と表現しました。
主要な動画ストリーミングアプリのユーザーがTikTokを使うようになっていて、TikTokとの重複利用が増えているのです。日本の場合、2019年第4四半期に「Abema」ユーザーの31%がTikTokを重複利用していました。その割合が、2020年第4四半期には38%まで上昇しています。
フードデリバリーの利用も増加
利用が伸びたカテゴリといえば、フード&ドリンク分野を抜かせません。
フードデリバリー用アプリやファストフード店舗アプリの週次セッション数が、2020年3月ころから世界的に上昇しました。2020年第2四半期の週次セッション数をみると、米国が前年比60%増、ロシアが同105%増、インドネシアが同80%増、アルゼンチンが同65%増、英国が同70%増といった具合です。
フードドリンクアプリセッション時間出典:アップアニー / モバイル市場年鑑 2021
日本では、フードデリバリーの「Uber Eats」が総セッション数の成長率トップです。
自宅で過ごす時間が増えたせいか2位に「COOKPAD」、4位に「クラシル」といったレシピアプリが入り、テイクアウト需要の高まりから「くら寿司 公式アプリ」が5位になりました。