はじめに

私立大医学部の学校納付金は18年で25%減

希望する大学名は決まっているとしても、合格しなければ入学できません。子どもが合格するまで本当に必要な金額は分からないのが、教育資金の特徴です。

でも、わからないからと言って、準備をしないわけにはいきません。そこで、文部科学省の統計などを利用して、せめて平均額だけでも貯めるようにしていくわけですが、その統計は最新のものを使うのが一般的です。

次のグラフでは平成13年から公開されている私立大学の初年度納付金の調査から、医学部を抜粋して推移がわかるようにしてみました。

平成13年度の初年度納付金は約930万円、6年間で約5,000万円だったのに対し、令和元年度の初年度納付金は約700万円で、6年間計は約3,500万円です。

6年間で1,500万円近く負担が小さくなっていますから、保護者と学生にとっては歓迎できる情報です。

ただし、今後はどう変わるかわからない

このまま来年度以降も減額されていくのか、少なくとも今の金額を保っていくようであればいいのですが、どのようになっていくのかは誰も保証してはくれません。私立大学の医学部を選択肢に入れるのであれば、最低額でも令和元年の初年度納付金をもとに計算した6年間分の費用である3,500万円とし、余力があるのなら5,000万円の目標設定ではいかがでしょう。実際に、6年間の学費で4,500万円を超える私立大学医学部が存在しますので、5,000万円の設定も多すぎるということにはならず、十分現実的です。

薬学部は、医学部ほどではないものの、文系などを含めた平均額よりもやはり高額です。令和元年度、私立大学薬学部の初年度納付金平均額は約220万円でした。6年間では1,100万円を超える計算になります。

なお、説明してきた学費は大学に授業料や施設設備費として納める金額です。大学に通って授業を受けるために必要なお金は他にもあり、教科書代やレポート提出のためのパソコン代、通学費や一人暮らしをする場合の費用も準備に加えるようにしてください。