はじめに
保険は夫と妻それぞれの必要額を算出すべし
共働き、片働きのいずれであっても生命保険の死亡保障は必要です。夫婦どちらか一方が亡くなった場合に、残された家族がそれまで同様の生活を送ることができるお金を残してあげるのが保険の役割です。
万一の際、子どもが大学を卒業するまでに必要とする生活費と教育費を合計した金額から、残された配偶者が家計に貢献できる金額と、亡くなった方が残せる公的年金の額を差し引いたものが、家計の不足額となります。その不足額を穴埋めできるだけの金額を、生命保険の死亡保険金として設定するとよいでしょう。
貯蓄については、収入に見合った割合を淡々と取り分けていくという方法もありますが、将来必要とする資金が貯まらない可能性もあります。子どもの大学費用や住宅の購入、その他の大きな支出について、金額と時期を年表に書き出してみてください。
18年後に5,000万円を必要とするのなら、5,000万円÷18年=約278万円となるので、毎年278万円の貯蓄が必要になります。すべての目標に対して、収入と支出を繰り返しながら、常に家計が赤字にならないような貯蓄額を設定していくようにします。
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