はじめに

マンション購入後は毎月のつみたてができなくなる

現在は毎月2万円の貯金とNISA2万8,000円、合計で4万8,000円ずつ貯められていますし、不明金として3万5,000円を計上したように、お小遣い5万円以外にも自由にお金を使えているようです。

一方、マンション購入後の家計をみてみると、小遣い額は5万円から3万5,000円に減額となります。その他、使途不明金を無くすのはもちろんのこと、貯金やNISAによる積立もできなくなります。月々からの貯蓄や投資は諦めて、ボーナスを中心に将来への蓄えをしていくことになるでしょう。

マンションを購入した場合、老後資金をいくら確保できるのか

続いて、マンションを購入した場合、老後資金としてどの程度を確保できるのかを考えてみましょう。先ほど、マンション購入時には3,000万円の物件を1,500万円頭金として用意し、残りの1,500万円を金利1%で20年返済すると仮定しました。ここでもその前提に立って計算をしていきます。なお、マンション購入時には、住宅ローンの諸費用、引越費用、家具家電などの購入費用などが諸々かかります。そこで、頭金以外に200万円を諸費用として使用することとします。

45歳でマンションを購入し、ローンを20年間で返済した場合、完済は65歳となります。貴重な退職金を住宅ローン返済で使わないためにも、できるだけ65歳までは仕事を続ける前提で考えましょう。

45歳からは住宅ローン返済が始まり月々の貯蓄や投資ができなくなるため、ボーナスからの貯蓄が中心になります。仮にボーナスから66万5,000円をすべて貯蓄できたとすると、60歳までの15年間で1,330万円が貯められます。さらに退職金が1,000万円受け取れる予定です。

60歳以降は仕事を続けても年収が6、7割に下がることも多いため、年収からボーナス分が減ることを想定しておきましょう。そのため、60歳以降はボーナス貯蓄ができなくなります。

40歳から65歳までの金融資産の推移をまとめると、以下のようになります。

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