はじめに
連日30度を超える暑い日が続く日本の夏。熱中症にならないためにも、適切な温度管理が大切です。とはいえエアコンだけでは対処できないほどの酷暑の日や、そもそもエアコンが苦手という人もいます。エアコン以外でも工夫して涼しくなれる方法を紹介します。うまく両方を使いつつ、暑さを乗り切っていきましょう。
日差しのカットは必須
直射日光が当たる部屋と、日差しが当たらない部屋では、同じ家の中でも室温が5度違うということもあります。部屋を涼しくするためには、まず日差しのカットが重要です。日差しを遮る方法としては、昔ながらのよしずやすだれ、最近ではおしゃれなオーニングなどもあります。
これらを使って窓の外で日差しを遮るようにしましょう。すだれやオーニングは最近では100円ショップでも入手できるので、さほどお金をかけないでも設置することが可能です。(100円ショップでもサイズによって価格が違い110円~550円くらいで販売されています)
窓の外に設置できない場合は、室内のカーテンを閉めておくだけでも効果はあります。日中に室温が上がってしまった部屋は、日差しがカットされている部屋と比べて夜になっても室温が高いので、日中家にいない場合でも日差し対策はやっておくようにしましょう。
家の中のベストな風通しを調べる
家の中にいても風が吹けば体感温度はグッと下がります。風を通すには風の入り口と風の出口の2カ所の窓を開けられるのが理想的です。例えば南向きのマンションであれば、リビングの窓と玄関ドアを薄く開けておくだけでも室内に風が通るようになります。
このとき気にしたいのが、右の窓と左の窓のどちらを開けるかで、入ってくる風の量が全く違うことがあるということです。
これは家の周りの環境によって変わってくるので、自宅で調べる必要があります。風の流れは不思議なもので、筆者の家も南側に家が建ってから、2階の南側の窓を開けるとなぜか1階の廊下に風が流れてくるようになりました。風の流れは予測不可能に変化します。
家の中で普段自分がいる場所にティッシュペーパーを広げて持って、風の流れを実験してみるとよいでしょう。風がよく吹けばティッシュペーパーの揺れが大きくなります。いろいろな窓の開け方をして試してみてください。2カ所の窓が開けられない場合は、窓と換気扇の組み合わせでも風が通るようになります。