はじめに

■給与所得控除

所得税は、所得に対してかかります。所得は、収入とは異なることに注意しましょう。

会社員なら、給与の額面金額が収入になります。所得とは、収入から各種所得控除を差し引いた金額のこと。ですから、同じ収入でも、所得控除が多ければ、差し引ける金額が増えるので所得が少なくなります。所得が少なければ、所得税も少なくなるので、手元に残るお金が増えます。

つまり、所得控除はできるだけ多い方がおトクです。

会社員の場合、給与収入から一定金額が給与所得控除として差し引かれます。給与所得控除は、自営業者の経費のようなもの。収入から、まずは経費を差し引いて計算します。
ただ、給与所得控除は年収によって異なります。

たとえば、年収が600万円の場合は、給与所得控除は164万円。収入から差し引いた給与所得は、436万円です。

 600万円×20%+44万円=164万円
 600万円-164万円=436万円

年収850万円を超えると一律195万円なので、年収が1,000万円でも給与所得控除は195万円、給与所得は805万円です。

 1,000万円-195万円=805万円

年収2,000万円になっても給与所得控除は変わらないので、そのぶんがダイレクトに給与所得になります。

 2,000万円-195万円=1,805万円

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