はじめに

平均貯金額はあくまで目安。調査機関によっても異なる

平均貯蓄額のデータを気にされていますが、それは一部の貯蓄を多く持っている方が引き上げている金額であることはご存知でしょうか。同じ年代の多くの方は、平均貯蓄額まで持っていないと思います。

ご相談者が見たデータは、恐らく2020年に金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」ではないかと思います。貯蓄の平均額のデータは他にもあり、労働省の「国民生活基礎調査」、総務省の「家計調査(貯蓄・負債編)(二人以上の世帯)」からも見ることができます。それによると、前者では651万円、後者では1,081万円が平均額です。それぞれ金額が違いますから、平均額だけを鵜呑みにしすぎてもいけません。

平均貯金額はあくまで目安。調査機関によっても異なる

それよりも、ご相談者ご夫婦がどのように使うためにお金を貯めたいのかという視点が大切です。将来、退職金はいくら出るのか、年金はいくら見込めるのか。生活費にいくらかかるのか。続けたい趣味、叶えたい夢。それにはいくら必要なのかを総合して、お金を貯める目標を作るとよいでしょう。

現在の貯金額は850万円。まだまだ貯められる余地はあると思いますが、頑張ったと思いますし、決して少なくないと思います。

支出の仕方が変わっても、家計の考え方は基本同じ

「コロナの影響で収入が減り、在宅生活による支出が増えた」という悩みは、最近とても多く聞きます。今の暮らし方に慣れてしまうと、簡単に支出の仕方を元に戻すことは難しいでしょう。今の状況に合わせつつ、支出を絞ることを考えます。

感染予防、外出自粛が要請され、外食はデリバリーや宅配が多くなり、ネットスーパーもずいぶんと使われるようになりました。外出せずに気軽に購入できてしまいますが、まずは決済をする前に「本当にネットで注文する必要があるのか」を考えてみてもよいでしょう。

サブスクリプション(サブスク)、は毎月の支払いがそう高くないので、使わなくなっても解約し忘れてしまうということが起きています。3~6カ月後に一度、使っていないサブスクがないか見直してみましょう。

支出の仕方は変わっても、家計管理の仕方は同じです。必要なものにはお金を払い、不要なものはカットする。その基準を自分の中に作るようにしましょう。自分なりに、支出全体の5〜10%程度、金額にして2万5,000円から5万円をまずは削減してみるようにしてはいかがでしょう。