はじめに
ポイント2:初めての投資はインデックス型・バランス型が選びやすい
投資信託には、大きく分けて「インデックス型」と「アクティブ型」があります。
インデックス型は、株価などの指標(ベンチマーク)と同じ値動きを目指す投資信託。どの指標に連動するのかは、商品ごとに異なります。対するアクティブ型は、ベンチマークを上回ることや、ベンチマークを設けずにできるだけ利益をあげることを目指す投資信託です。
また、「国内・国外の株と債券」などという具合に、複数の資産に投資する投資信託のことを「バランス型」といいます。
生まれて初めての投資をつみたてNISAではじめるなら、比較的リスクやコストの低いインデックス型・バランス型の投資信託がおすすめ。はじめはコツコツ投資して、堅実に資産を増やすのがいいからです。もっとも、「だからアクティブ型がだめ」というわけではありません。アクティブ型の商品は、きちんと資産形成ができてからでもいいでしょう。
ポイント3:広い指数・指標を対象にしている商品を選ぶ
たとえば、最近「FIRE」(経済的自立と早期リタイア)ブームのなかで、米国株に注目が集まっています。つみたてNISAでは、米国株そのものに投資することはできませんが、米国株に投資する投資信託を買うことはできます。しかも、投資信託を利用すれば、複数の米国株に分散投資したのと同じような効果が得られます。
米国株に投資するインデックス型の投資信託が連動を目指す指標(ベンチマーク)には、次のようなものがあります。
・NYダウ(ダウ平均株価)
・S&P500
・CRSP USトータルマーケット
このうち、もっとも有名なのはNYダウでしょう。しかし、NYダウが組み入れている銘柄は米国を代表する30銘柄のみ。分散投資というには、ちょっと少ないように感じます。S&P500も有名な株価指標ですが、名前のとおり主要な500銘柄を組み入れた指標です。
一方、CRSP USトータルマーケットはNYダウ・S&P500に比べると知名度が低いかもしれませんが、米国で投資可能な大型株から小型株まで、約4,000銘柄を網羅した指標です。
株式市場全体の成長力を享受しつつ分散投資の効果を得たいならば、NYダウやS&P500に投資する投資信託よりも、CRSP USトータルマーケットのような、幅広く投資する指標と連動する投資信託を選んだほうがいい、と考えます。また、これ以外の指標で比べる場合も、なるべくたくさんの銘柄を組み入れている指標を選ぶようにするといいでしょう。