はじめに
価値観はゆっくり合わせていきましょう
自分なりの暮らし方、お金の使い方がしっかり出来上がっているお二人が一緒に暮らすのですから、遠慮ややりにくさを感じることもあるでしょう。それでも、ご夫婦になったのですから、時間をかけてでも価値観を合わせ、2人の目標に向かいお金を貯めたり、何かを成し遂げたいと思われているのでしょう。素敵ですね。
価値観を合わせることは、急にできることではありませんが、家計を運営する際やお金を貯める際にはとても大切なことです。話し合いを重ねながら、お金をかけたいと思っていること、さほどお金をかけなくてもよいと思っていることなどを、共有していくようにしましょう。
お互いの考えが分かると、家庭にとって大切な支出、そうではない支出が分かってきます。その上で、ファッションや美容関係などにお金をかけることが必要だと思うのなら、そのお金をどのようにねん出すべきかも話し合って決めていけるようになると良いですね。また、お金をかけたいことだからと無計画に使うのではなく、より必要なものに絞った使い方も検討してみることもできるはずです。
お金について話し合っていくと、自分が自由に使うために手元に置いておく金額、2人の暮らしのために共有しておく金額の見通しも立ちます。ぜひ、積極的にご夫婦でお金の話をしていってください。
夫婦でお金を貯めるには、支出の「見える化」を
ご夫婦で家計を合わせる第一歩として、こづかい以外の、共有すべき生活費についてざっくりと支出を記録することは有効です。お金の管理をしているのがそれぞれであっても、支出の「見える化」ができれば、家庭のお金の流れを把握しやすくできます。
記録は手書きでもよいですし、家計簿アプリでもよいでしょう。特にアプリでは支出の記録を夫婦で共有できる仕組みもあるので使いやすいかもしれません。また、お金と家計簿の両方を夫婦で共有できるプリペイドカードもあります。
支出の記録が共有できればよいので、手段はどれを選んでも良いでしょう。仮にやってみて合わなかったら、変更や工夫をしてもいいのです。そして、記録するだけにとどめず、それをもとに振り返り、話し合いの材料にしてください。
数字で確認すると、いろいろなことが見えてきます。意外とこんなところで無駄遣いをしていたんだとか、思っていたより使っていないとか、いろいろな感想を持つはずです。二人で振り返ることで、1人でお金を使うよりも減らせる費目も見つかるかもしれません。