はじめに
ボーナスの使い道が支出改善の決め手になるかも
保険料と通信費のほか、食費も少々高めですので、念のため食品ロスなどが出ていないか、外食が多すぎないかなどチェックしてみてください。そのようなことがなければ、慌てて食費を見直す必要はないと思います。まずは前述の保険料と通信費から見直ししてください。
また、ボーナスの年120万円の使い道は娯楽費や臨時費用でしょうか。詳細が不明なため、ここに見直す余地があるかも知れません。「ボーナスだから」と太っ腹になり、あまり予算を考えずに使うケースもあるため、ボーナスがなくなる老後に向けて、これからはボーナスの使い道をご夫婦でよく考えると良いでしょう。もちろん、娯楽費は大切な項目です。むやみに減らすのではなく、無駄な買い物などを控えるようにしたいですね。
相談者が再雇用で働いた場合、さらに安心感が増える
先ほどのシミュレーションでは、ご相談者が60歳で退職してから64歳までは就労なしとしたため、年間391万円もの赤字となり資産が大きく減っていました。もしここにご相談者の就労収入が今の夫と同じ年168万円(ボーナス除く)あった場合、資産残高は合計840万円も増え、かなり安心感は大きくなります。再雇用などなんらかのお仕事を、60歳以降も継続できると良いですね。
これまで資産形成にしっかり取り組んできたこともあり、今後大きな心配はなさそうです。より安心して老後を過ごすために、固定費となる保険料と通信費の見直しにチャレンジしてみてくださいね。
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