はじめに
長期保有しても無意味な投資信託
もちろん、この手の投資信託を新規で購入する人は、まずいないと思われます。前述したように販売金融機関の窓口にいる人でさえも、この手の投資信託を扱っていることなど忘れているでしょうから、お客様に勧めることなど、ほとんどありえません。
ただ、こういったゾンビファンドを今も大事に持っている人は、仮に基準価額が購入時に比べて下がっていたとしても、解約することをお勧めします。
その理由は、収益が見込めない投資信託の運用にコストをかけて運用しようと考える投資信託会社などないからです。このような投資信託を保有し続けたとしても、基準価額が元の水準まで回復し、さらに値上がり益が期待できるところまで上昇する可能性は、ほぼゼロと言ってもよいでしょう。
この手の投資信託を保有し続けるとポートフォリオの資金効率が悪くなるだけですから、早急に解約し、他の投資信託に乗り換えるなど、見直しを図ることをお勧めします。
「投資信託は長期保有が基本」などと言われますが、設定からある程度の年数が経過しても純資産総額が小さいままの投資信託は、長期保有する意味がありません。