はじめに

資金流出が続いているファンドの末路

これだけ解約が進んでいる投資信託のことを、とてもではありませんが「人気ファンド」とは言えないでしょう。

このように解約額が設定額を上回る状態が続くと、運用そのものがとても苦しくなります。設定額が解約額を上回り、資金がどんどん流入してくる状態であれば、運用成績を改善するために新しい銘柄を組み入れることが出来ますし、仮にマーケットが下落している局面でも、資金さえ入ってくれば、株価が安くなったところを組み入れることが出来ます。

でも、資金流出が続く状態では、株価が安くなった時に思い切って買いに行くのが難しくなります。つまり、運用成績がじり貧になる恐れがあるということです。

資金流出が続いたとしても、株式市場全体が上昇すれば基準価額も値上がりし、結果的に市場平均並みの運用成績は維持できるかも知れません。しかし、それでは何のためのアクティブファンドなのか、意味が分からなくなります。

受益権口数を計算するには、ヤフーファイナンスなどのデータをエクセルにコピーしてペーストし、あとは割り算をしていけば簡単にできます。ある程度、自分で購入したい投資信託が絞られてきたら、この方法で資金流出入を計算してみてください。

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