はじめに
3)楽天・全世界株式インデックス・ファンド
2021年11月時点で1392億円以上の純資産額があります。低コストの全世界株式インデックスの投資信託の走りとして、当初設定日(2017年9月29日)に立ち上がりました。設定時は最も信託報酬が安かった為多くのお金が集まっています。設定された当初は、楽天と米国のバンガードが合同で「楽天・バンガードファンド」を運営していましたが、日本からバンガードが撤退したことから、楽天投信投資顧問のみが運営し、バンガードの名前は無くなっています。このファンドも、SBI・全世界株式インデックス・ファンド同様にFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動すること目指して運用されています。この運用を実現するためにバンガードのトータル・ワールド・ストックETF=VTを実質的な主要投資対象としている為、「楽天VT」と略されることがあります。
3つの投資信託の比較
3つの投資信託を比較すると以下の表のようになります。
まだ設立してから時間がたっていない為実績は3年前までとなります。ここ3年ほぼ大きな差はなく、長期で投資対象のインデックスを比較しても大きな差はありません。ここ1年のトータルリターンの実績は、SBI・全世界株式インデックス・ファンドが48.48%と最も高くなりますが、3年でみると17.70%と最も低くなります。
どのファンドも、時価総額の加重平均型となっているため、その時その時の個別企業の時価総額の大きさによって内訳が変わっていきます。言い換えれば世界中の企業を対象に自動的にバランスを取り直してくれるため、今後、新しく育った企業や、新興国が隆盛した場合もバランスを心配する必要はありません。
信託報酬は、SBI・全世界株式インデックス・ファンドが0.1102%と最も安いですが、eMAXIS Slim 全世界株式も信託報酬を下げており、ほぼ同水準になっています。