はじめに

お金以外で、地方移住する前に見極めるポイント

経済的な点のみなら、移住先でマイホームを購入しても問題ありません。ただ、必ずしもその場所になじめるとも限りませんし、交通の便によっては、新たな住み替えが必要になることも考えられます。移住をする場合には、「おためし移住」をし、リタイア前にある程度まとまった日数を滞在し、その場所での暮らしを体験することが必要です。

移住する場合は、「行きやすく、帰りやすい」状況をつくることも必要です。いきなり物件を購入するのではなく、本当にそこで暮らしていけるのかを見極めてから、購入すると良いでしょう。

【移住する前に見極めるべきポイント】
・交通の便はどうか?(マイカーを持たなくても生活できるか)
・近隣に医療施設は整っているか?
・周辺住民との交流の有無はどうなっているのか?
・地域の特性になじめるか?
・物価は高いのか?安いのか?
・自分たちが思い描く目標が達成できそうか?
・その他

妻のリタイアのタイミングは柔軟に

現状の支出の内訳に保険に関する支出がありませんでした。未加入であれば、医療保険にのみ加入しておくと安心ですね。

また、現在、世帯年収が高いため、毎月の支出も多くなり気味です。リタイア後を想定し、お小遣いや食費を少しずつ減らして、来るべき生活に慣れる準備をすることが必要です。

相談者様である妻のリタイアのタイミングですが、どのようにしたいのか、ご本人の気持が一番大切です。夫と一緒にリタイアしても良いですし、働きたいと思えば、移住するタイミングを先送りして働き続けても良いでしょう。

経済的な面では問題はないのですが、相談者様は7年後でも44歳とまだ若く、働き盛りの年齢です。今の会社でそのまま働き続けても良いですし、移住先で働いても良いでしょう。

社会と関わり続けることは、生活を豊かなものにします。夫婦の暮らし、自分の生きがいを総合的に考えて、ライフプランを選択してください。素晴らしいセカンドライフになると良いですね。陰ながら応援しています。

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