はじめに
夫が定年退職するまでにいくら貯められる?
まず、押さえておくべきことは、夫が定年退職するまでの残り7年間でいくら貯められるのか? ということです。
現在の貯蓄額は、普通預金2,000万円、投資信託3,000万円です。また、7年後に同時リタイアした場合の退職金は2人分合わせて2,000万円ですので、手持ち資金は仮定として、7,000万円とします。
現状のまま貯蓄をした場合、毎月の貯蓄額は30万円ですので、7年間で2,520万円。ボーナスは年間250万円貯蓄しているとのことですので、7年間で1,750万円です。
これらを合計すると、退職金を含めて7,000万円+2,520万円+1,750万円となりますので、同時リタイアする際には、1億1,270万円が手元にある計算になります。
リタイア後の支出を考えてみましょう
リタイア後の支出は年間400万円。その他、移住先での物件購入費として4,000万円とした場合は、年金を考慮しない場合、30年間の生活費のみで1億2,000万円となり、1億6,000万円の支出が見込まれます。
年金を考慮した場合、それぞれが65歳から受給した場合は、夫の年金額は20万円のため、25年間で6,000万円。妻の年金は、16年遅れて10万円受給するため、9年間で1,080万円ですので、リタイア後の世帯収入は7,080万円です(年金のみの場合)。
単純計算で1億1,270万円+7,080万円-1億6,000万円=2,350万円となるため、同時リタイアをして住まいを一括購入しても、生活に困ることはなさそうです。ただし、同時リタイア後30年間の金額ですので、途中で一度、見直しも必要でしょう。