はじめに
共働き世帯は、保障を分散させる
以前の保険は、一家の大黒柱である世帯主が死亡すると、残された家族が経済的にとても困るので、高額な死亡保障を必要としました。
たしかに、1980年頃は、共働き世帯の2倍弱が専業主婦の世帯でしたから、この考え方は当然です。しかし、2000年前には、共働き世帯が多くなって、いまでは専業主婦の世帯の倍以上が共働きの世帯になっています。
それは家計のすべてを世帯主が負担ではなくなったということ。たとえ夫が死亡したとしても、妻も働いている場合には、収入がいきなりゼロにはならないわけです。
つまり、夫だけに高額な保障をつけるのではなく、夫婦に保障を分散させる時代になったのです。それも高額と言うよりも中程度の保障額です。もちろん、この保障額は家庭状況により異なります。たとえば子どもがいない家庭では保障額は少なくていいと思いますが、小さい子どものいる家庭では、教育費などを考慮した金額になります。