はじめに
最低でも月3万5,000円の支出の見直しを
改善する方法として、妻が働くことは最強です。しかし、小さい子どもがいながら働くのは、本当に大変なこと。保育園代もバカになりません。まずは、それ以外に出来ることを考えてみましょう。
先ほどの試算と同じ条件で、支出を月4万円下げたものがこちらです。
収入は変わらなくても、支出を月4万円減らすことで、お子様が独立する21年後まで家計破たんは避けられます。見直せる第一の項目が通信費。端末代は貯金から返し、格安業者に変更すれば、夫婦で1万円までに抑えられます。次に見直すべきは保険料。今終身保険に入っているならば、定期型に変更を。月数千円までに抑えるよう、早急に見直しを。共済も良いでしょう。
また、食費も安くないため、数千円でも下げられると良いですが、今は子育てが大変な時期ですので無理にとは言いません。ただし、子どもが食べる量は増えますので、食費がこれ以上膨らまないよう注意して。ご相談者が率先して、買い物や料理を二人で楽しくできる環境を作ると良いですよ。料理が苦手な筆者は、夫婦で週の食費予算を立て、予算内で作るミッションを達成すべく、ゲーム感覚でレシピサイトと首っ引きで料理しています。
自動車の買い替えは試算に入っておらず、改善後の試算でも2台を10年に1度買い替えると、すぐに破たんします。しかし今の家計で、自動車ローンを組むことはNG。かなりコストがかかる自動車は、その必要性ともっとコストを抑えられないか、じっくり話し合いを。お住まいの地域にもしあればですが、カーシェアリングの検討も良いと思います。
大学にはギリギリ行かせられるけれど…
また、ギリギリ大学には行かせられますが、このままですとご相談者が60歳、妻が54歳の時の貯金は269万円。老後資金としては心もとない数字です。お二人のライフプランにお金がかかることがある場合は不足しますので、やはりいずれは世帯の収入を増やすことが必要になるでしょう。どうしたら世帯全体で収入を増やせるかも話し合ってみてくださいね。