はじめに
「1月効果」を投資戦略に活かすには?
ところで、この1月効果を活かす戦略を単純に考えると、年末に投資して1月末に手仕舞うというものになります。ただ、本当にこのタイミングが妥当なのでしょうか。
そこで月単位でなく、もう少し時期を細分化して月を上旬、中旬と下旬に分けて見ることにしました。
例えば、12月下旬は勝率が72%となっています。これは東証再開以来の12月下旬に上昇した確率を示しています。実はクリスマスの日から年末にかけて株価が高まる傾向はサンタクロースラリーと呼ばれるアノマリーです(「聖夜は株価も上昇?「サンタクロースラリー」を徹底検証」 を参照)。
先ほど外国人投資家のクリスマス休暇を取り上げましたが、クリスマス休暇前にポジションを手仕舞まった後のリバウンド相場が背後にあります。
1月を見ると、上旬、中旬、下旬ともに高い勝率となっていました。ただ、2月上旬も勝率65%と高く、下旬の60%まで株高となる傾向が見られます。
このように見ると、1月効果を効率よく享受するには、クリスマス辺りに投資して、2月末当たりまで保有するということになるようです。