はじめに

優先度の高い支出以外を減らすよう検討を

ご相談者は、仕送りは減らしたくない、趣味や楽しみも減らしたくないと、優先したい支出がある程度決まっているようです。優先したい支出も、そうではない支出も同じようにお金をかけていると、支出が減ることはありません。ですから、優先度があまり高くない支出を中心に減らすことを検討し、支出のバランスをコントロールしていきましょう。

そう考えて支出を改めてみていくと、スマートフォンの利用料、生命保険料は、契約内容の見直しをすると減らせる可能性が高いと思います。特にスマホ代は、今は大手キャリアのオンライン専用プランも出ていますし、利用の仕方に合わせた料金の安いプランを選べるでしょう。また、生命保険では不要な保障をつけず、現状に合った保障を選択することで、支出を下げられる可能性があります。

また、通われているスポーツジムは、きちんと通われていますか。通われていない場合は浪費とも言えますので、継続するか否かを検討してもよいでしょう。

交際費についても、できるだけ自分の将来や仕事に意味のあるものに絞ってお金をかけるようにしていくと、支出が絞れるように思います。また、ペット代は支出額が大きいので、支出内容を精査し、支出をすべきところ、控えても構わないところを見極めて、少しでも削減する意識を持つとよいかもしれません。

洋服代は予算と計画性をもって

洋服代はボーナスからということですが、予算をもって購入に充てているでしょうか。ボーナスから年間の洋服代を予算するのは、毎月の収入からでは購入しにくい衣類、例えばコートなどを購入する計画も立てやすいメリットがありますし、やりくりとしては上手な策となる場合も多いもの。ですが、予算の枠をきちんと持たないと、支出がどんどん大きくなってしまう可能性もあります。年間で20万円、30万円など枠を持ち、管理していきましょう。

洋服代がかかるのは、現役のうちだけなどと考えて、ボーナスで無計画な買い物をしていると、年金生活に入った時には洋服にかかるお金が捻出できず、貯蓄頼りとなってしまいます。それも計画的であればよいのですが、「老後は支出を減らせるだろう」とタカをくくっていると、貯金の減りが早い(=老後資金が不足する)、洋服代をねん出できないなどの問題がおこってしまいます。

老後への「~だろう」という予想は、大抵そうなりません。今と変わらない前提で考え、もし老後に減ることがあればラッキーだと捉える程度にとどめておきましょう。つまり、今のうちから管理の仕方、お金の使い方を整えておいた方が良いということです。

家計に影響を出さない支出の仕方を習慣化し、やがて来る老後に備えましょう。

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