はじめに
「雑所得」の計算ポイント
雑収入を得るために、出費(経費)が発生した場合は、収入から差し引くことができます。例えば、フードデリバリーの配達のために自転車を購入した場合や、執筆を行うためのパソコンを購入した場合、または修理代や燃料費、電車移動費などが経費にあたります。
ここで注意が必要なのは、バイクやパソコンなどを購入した場合、その種類や金額に応じて、その年で全ての経費を計上できるわけではなく、法律で決められた「減価償却」という計算を取り入れなければならない部分です。
例えば、100万円の収入を得るために20万円のパソコンを購入して、その年の途中で修理代金として5万円が掛かったとすると、
収入 100万円 - 減価償却 5万円 - 修理代 5万円 = 雑所得 90万円 となります。
また、雇用契約がなく雑所得を得た場合には、社会保険料への影響はありませんが、パートやアルバイトなどの雇用契約があり、給与収入として報酬を得た場合、労働環境や条件によっては、本業の社会保険料に影響が出たり、副業先で社会保険加入の義務が発生するかもしれないので注意が必要です。
年収500万円の会社員の副業の手取り金額
では、具体的に税金の計算をしてみましょう。
所得税は下記のような流れで決定されます。
今回は 「独身者」 で、「社会保険料= 給与収入の 14.5% 」 という条件の元、試算をしています。
また、副業収入は上記の例を引用し、
収入100万円-減価償却(パソコン)5万円-修理代5万円=雑所得90万円 で計算をしました。