はじめに
保険営業員から、言われるままの見直しは損?
じつは見直しをすることで損をしてしまうというケースがとても多いです。
保険営業員から、保険の見直しの提案を受けて、言われたとおりに見直しをしたという人は少なからずいると思います。営業職員からの「満期が近くなったのです。見直しませんか」「よい保険がありますから、紹介します」などのセールストークには注意してください。
同じ保険会社で、いままでの保険から新しい保険に変えるのを「転換」と言います。
これは、いままでの保険を一度解約して、新しい保険に入り直すのですが、新しい保険に入ると年齢が上がるので、一般的に保険料も高くなります。そこで、いままでの保険で貯まっている解約返戻金を使って、新しい保険の定期部分を買い取るのです。ですので、新しい保険の保険料は安くなるという仕組みを勧められることが多いです。
しかし、この「転換」は、かなりの割合で損をすると言っていいでしょう。メリットというのは、ほとんどありません。どんなことが損になるのかというと、予定利率が下がってしまいます。
例えば、契約時の予定利率が3%だったとします。ところが、新しい保険の予定利率が0.5%だったら、利率の悪い保険に乗り換えることになってしまいます。また、いままで積み立てたお金の全額を、新しい保険に使ってしまいます。それは定期部分に充当するので、そのお金は戻ってきません。
このように保険営業員から、言われたままに保険を見直しは、損につながりますので注意してください。
保険の見直しの場合は、すこし損になってしまいますが、保険期間をダブらせて、保険の空白期間を作らないようにしてください。また、保険営業員に言われるままに保険に入ってしまうとムダな保障がついていたり、高い保険料を支払うことになってしまいますので、しっかりと自分で検討することがとても重要です。