はじめに

自分のラテマネー習慣を見つけよう

自分のラテマネー習慣は、家計簿やキャッシュカードの明細、レシートなどを見ることで探すことができます。1週間~3カ月分ほどの支出内容をじっくり眺め、「そこまで大した意味はなかったけれど、習慣的につい使ってしまった」という買い物などをピックアップしましょう。マーカーを引いたり、「△」や「×」をつけてみたりすると分かりやすいでしょう。

ラテマネーを見つける際は、あくまでも「自分の満足度」を基準にすることが大切です。同じ少額の買い物でも、「大事なプレゼンがある日の朝、気合を入れるために買ったコーヒー」や「仕事でヘロヘロに疲れた金曜日の夜に買ったコンビニデザート」などは、少額なわりに効果や満足度が高く、むしろコスパの良い重要な支出といえることもあるでしょう。

例えば筆者の場合は、「ネットスーパーの買い物で送料を無料にするために買ったお菓子」がラテマネーとなっています。ついたまに買ってしまうのですが、食べても幸福感より体重が増えるばかりで、あまりおいしく感じません。自分のクセに気づいてからは、お菓子ではなく保存のきく食材を買うように意識しています。

自分の価値観に合わせてお金を使えると幸福度が上がるといわれています。使った後にたいした幸福感がない支出を、いかに見つけるかが重要なポイントです。

ご褒美を決めてラテマネー削減に取り組もう

自分のラテマネーを発見したら、減らすための具体的な方法や、減らせた後の自分へのご褒美を考えてみましょう。例えば、次のような形で、具体的な金額を計算し、削減効果のある金額の範囲でご褒美を設定します。長期間継続できるように、ゼロ円に減らすのではなく、「回数を減らす」「金額を下げる」など、無理のない改善策を考えましょう。

<ラテマネーの削減例>
現在の習慣:平日毎日(月20日ほど)、自販機で飲み物を平均2本程度買っている
現在の費用:自販機での購入費用130円×2本
削減方法:自宅から水筒を持参し、自販機で買うのは1日1本までにする
削減後の費用:自販機での購入費用130円×1本、水筒代約2,000円
削減の効果:ひと月あたり2,600円(水筒代がかかるので、効果が出るのは2カ月目から)
達成できたときのご褒美:3カ月続けられたら、食べてみたかったお取り寄せスイーツ(5,000円)を頼む

ラテマネーの成功を左右するポイントは、「テンションの上がるご褒美」を設定できるかどうかです。今までより不便を感じる可能性が高いので、ちゃんとご褒美に感じられることでないと、意味がありません。ちょっとしたご褒美ではテンションが上がらない人は、複数のラテマネー習慣を改善させるか、長期間続ける目標を立てるなどして、旅行などの大きなご褒美を準備しましょう。

人が自由に使えるお金は限られているので、できるだけ幸福度の高い使い方をしたいものです。ぜひ、日々何となく消えているお金を見つけて、自分が幸せを感じられるプチ贅沢に使うお金を増やしてください。

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