はじめに

固定費の見直しは適正だったか評価をしつつ、変動費の見直しを

固定費の見直しをされたとのことですが、その成果はどの程度あったでしょうか。支出の総額で判断するのではなく、費目の支出の変化で確認してみましょう。家計簿をつけられているのなら可能だと思います。そして、それが期待する結果となっているのか、できればもう少し下げたかったのか、支出を減らして生活は変わらないのか、不便になったのか。そういったことを評価してみて、さらに改善の余地があると思えたら、もう一度見直しをしてみるのもよいかと思います。

また、固定費の見直しだけでは支出削減にも限界がありますから、変動費の削減も検討していきましょう。変動費はやる気、モチベーションなどに左右されやすい支出なので、一時的に張り切って取り組むような支出削減法ではいけません。無理なく、長く継続できる方法で取り組むようにしましょう。

変動費の管理に悩む方にはよく、食費、日用品代を「一週間の予算を持って管理する」ことをお勧めしています。ただ、相談者様の場合、支出が減ると他の費目にお金を回してしまいがちのようですから、食費などが減っても、浮いた分を他の支出に使ってしまう可能性が大いにあると思います。その場合、次に説明する方法をお試しいただきたいと思います。

支出に順番をつける

相談者様にやっていただきたい方法は、支出の「順番制」です。必要度、重要度に合わせて支出に優先順位をつけていただき、順位の高いものを優先的に支払うようにします。順位をつけていくと、今まで必要だと思っていたものが意外と「さほど必要ではない」ものであることに気が付けたり、毎月支払う必要はないことに気が付く支出も見つけられるでしょう。なかには単に欲しいだけ、というものもあるのではないかと思います。

さほど必要ない、今なくてもいいものに対する支出は優先順位としては下位になります。今月はそれらにお金を支払わないという選択になることもあるでしょう。中には、3か月、4か月と後回しになるものもあるかもしれません。こうして冷却期間を作ると、その支出について冷静に考えることができます。本当に欲しいものであれば優先順位が上がるかもしれません。逆に「もういらない」という判断になる可能性もあります。その場合、慌てて購入していたらムダ支出になっていたかもしれないので、それを防げたということになります。

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