はじめに

黒字だが、ボーナス依存度が高いのが心配点

まず収入ですが、手取りで35万円/月、ボーナスが120万円/年で、額面年収だと700万円です。妻は現在は働いていませんが、5年後に次女が小学生になったらパートに働きにでることを想定されています。ライフプランを組む際は、扶養の範囲で無理なく働くことを前提にし、月8万円の収入で考えていきたいと思います。

毎月の支出は29万5,000円で、35万円の収入の中には収まっていますね。一方で投資に回している金額が大きいこともあり、年120万円のボーナスのうち半分以上が消化されているようです。

収支は全体的に黒字ですが、ボーナス依存の状態が見受けられます。ボーナス支給が減ると家計のバランスを崩しかねない危うさがあると思います。

家計支出をみると、大きな無駄遣いはないと思われます。食費や光熱費、通信費は非常に少なくコントロールしていると思います。その他が4万5,000円/月ありますが、交際、趣味・娯楽、健康・医療、交通、衣服・美容などの費用を含む場合は妥当な範囲と言えます。

全体的には筋肉質な家計ですが、改善のポイントは次のとおりになります。

住宅ローンは借り換えの検討を

まず、住宅ローンは見直しの余地があります。残債2,100万円の借り入れに対し、24年間の返済期間、0.9%の変動金利であれば、属性(借金がないこと、会社員で勤続年数が長いなど、金融機関が貸出できる対象の評価基準)が良ければ他行の安い変動金利に借り換えることで負担を減らせる可能性があります。

例えば、変動金利0.45%に借り換えて返済期間を短くできれば、利息だけで110万円下げられます。借り換え手数料や登記手数料、印紙税を差し引くと、実際には50万円ほど返済金額を少なくできます。

また、他の金融機関のローン借り換え審査が通ったら、現在借りている銀行に金利の引き下げ交渉をすることもできるでしょう。他行への住宅ローン借り換えは思った以上に手間がかります。同じ銀行で金利引き下げに成功できれば、借り換えの手間と比較して合理的な選択をすればいいと思います。

保険に加入しすぎている可能性あり

次に保険料です。8万4,000円とありますが、加入しすぎている可能性があります。内訳の詳細がわからないため、暫定的に

・死亡保険:7,500円、65歳まで支払い
・医療保険:7,500円、65歳まで支払い
・年金保険:4万円、65歳まで支払い
・学資保険:1万9,000円(長女)+1万円(次女) 
 
として考えてみます。老後などの遠い将来の資産を貯める目的であれば、保険は効率的ではありません。また現在や、ちょっと先の未来の生活と、遠い将来の生活のバランスも大事です。結論としては、年金保険は投資に切り替え、学資は流動性の高い現金資産で持ったほうがいいでしょう。学資保険については、既に始めていて、返戻金が元本割れするようであれば現在のまま続けるのもありです。

しかし、VUCA(ブーカ:将来の予測が難しい状況のこと)と言われる時代です。今後のお子さんの進路(海外留学、何かの才能、私立理系、自宅外での生活など)も不明ですし、想定外のイベントにもフレキシブルに対応できることが大切です。

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