はじめに

投資に興味がある。投資を始めてみたい。でも多くの資金が必要と、リスクが大きそう……と思っている人もいるかもしれません。

資産家が多額の資金を用いて売り買いをしていたり、運用=一世一代のギャンブルというイメージは昔の話。今は、投資の超初心者が少額でリスクを抑えて始められる、たくさんの入り口が設けられています。

とはいえ、短期的で無茶な投資は、ほとんどの場合上手くはいかず、元手を損なうものになりがちです。

今回は、「長期・分散・積み立て」という、ごく基本的なルールに則って始める、主な投資の方法を解説していきます。


どんな種類の投資がある?

■投資信託

まず、代表的な投資先として挙げられるのが「投資信託」です。

投資信託とは、たくさんの投資家から集めた資金を元手に、ファンドマネージャーが株式や債券、不動産やコモディティ(現物商品)に分散投資をして、運用成果を目指す仕組みです。

【メリット】
・少額から始められる
・リスク分散が行える
・ファンドマネージャー(専門家)が投資をしてくれる

上場している特定の会社の株を保有したいと考えた場合、通常は100株単位(単元株)での売買が基準となるため、30万~100万程度の資金が必要となりますが、投資信託は100円からでも始められる手軽さが魅力です。

また、自動的に投資した金額を各種商品(株式、債券、不動産等)に分散して投資を行えるため、リスクを抑えることができます。

その投資戦略や投資判断を行うのは、名前や投資歴を公表した専門家(ファンドマネージャー)が行うことが一般的なので、投資の知識がない方でも、運用を行うことができます。

【デメリット】
・手数料(販売手数料、信託手数料、信託財産留保額)がかかる
・株のように、リアルタイムの売買が出来ず、売値(指値)を指定できない

投資信託を購入、保有、売却する度に掛かる手数料はどのくらいなのかは、購入前に確認しておく必要があります。投資ファンドによって違いますが、目安としては以下の通り。

(1)販売手数料 0%~5%【購入時に必要なコスト】
(2)信託報酬 0.5%~3%【保有している間、継続的に必要なコスト】
(3)信託財産留保額 0%~0.3%【売却時に必要なコスト】

例えば、30万円分の投資信託を以下の利率で購入、保有、売却をしたと仮定をすると、

(1)販売手数料 3.0%×30万=9,000円
(2)信託報酬 1.0%×30万=3,000円
(3)信託財産留保額 0.3%×30万=900円 合計12,900円
(手数料率は一例)

投資信託の価額は日頃変動しているため、あくまで目安の計算になりますが、上記のようなコストが発生します。

また投資信託は、株や為替の様にリアルタイムでの売買はできず、毎日算出・公表される「基準価額」を元に取引が行われます。売却時は「基準価額」が公表される前に申し込みを行わなければならない「ブラインド方式」が採用されてます。株式の取引のように、自分が売りたい金額を指定はできず、その時の「基準価額」を元に約定される仕組みです。

長期的に、こつこつと積み立てて資産形成をしていくのに適した投資方法といえるでしょう。

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