はじめに

節約しても、かけたい部分はゆるみがち

収入が下がったと言いますが、夫の収入は立派なものです。手取り収入額は、国民健康保険料や国民年金保険料を抜いた金額のようですし、これだけの収入を家庭に持ってくるのは、なかなか大変なことだと思います。
 
相談者様も収入に協力しているようですし、収入については申し分ないと思います。ですから、回復することを期待するよりも、今の収入で上手くやりくりすることを考えていきましょう。

節約できるところはしているということですが、お子さんのために維持したいという教育費、食費は、家計をかなり圧迫していると言えます。小遣いも、内訳はわかりませんが、多いように思います。

ご自身では支出にメリハリをつけているつもりかもしれませんが、まだ甘いということです。家族が多いので、確かに「やむを得ない支出」というものもあると思います。ですが、その「仕方がない」に甘えてしまうと、気が緩み、支出が大きくなってしまいやすいのです。この「仕方がない」に向き合い、支出をコントロールしていけると、教育費も負担でき、老後資金も作っていけるようになるでしょう。

食費の改善にはふるさと納税の活用も

お子さんが多くても、月16万円の食費は多すぎだと感じます。無駄にしている食材などは出ていないでしょうか。食費を下げたい、でも、食事量や内容は維持したいと考えるなら、
・一週間の食費予算をつくり、1週間単位で管理をする。
・ふるさと納税を活用し、食材を取り寄せる
といった工夫をすると、金額を下げられるのではないかと思います。

ご存知かもしれませんが、ふるさと納税は、住民税の先払いをするような仕組みで、自治体に寄付をするとその地域の特産品が受け取れるというものです。確定申告では「所得控除」が受けられますし、住民税からは税額控除を受けられます。

相談者様のご家庭ほど収入があると、15万円ほどは寄付ができるのではないかと思います。住民税の「住民税所得割額」の2割程度が目安になりますが、収入は年ごとに異なるでしょうから、極端な増減がなければ、その所得割額の2割の金額の、8割ほどに収めておくとよいでしょう。

ふるさと納税では、米、肉、魚、野菜といった、私たちの食卓に欠かせない食材が沢山取り扱われています。災害等に合った地域や、コロナ等の影響で無駄になりそうな食材が出されている場合もあり、通常より量が多く受け取れるものも出ています。また、定期的に一掃されるものもありますから、上手に活用すると、食費の助けになるでしょう。

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